2022年1月17日、代官山蔦屋書店にて『大人だって泣いたらいいよ』(朝日出版社)刊行記念 紫原明子×穂村弘トークイベント 「悩みと言葉 ――はみ出して賭けに出る」が開催されます。会場でのご観覧およびzoomでのオンラインご視聴が可能です。ぜひお申し込みください。
「度量が広過ぎる!」「クロワッサンONLINE」のお悩み相談連載が話題を呼んだ紫原明子さん。回答者である紫原さん自身が悩み苦しみながら向き合ってきた数年間のやり取りが『大人だって、泣いたらいいよ』という書籍になりました。
本書の刊行を記念し、紫原さんが長年、著書を愛読してきた歌人の穂村弘さんをゲストに迎えてお話しします。
紫原さんは「誰かのお悩みの中には、普段は律儀にみんなと同じ、大人らしい大人に擬態して生きている私たちが、最後の最後にどうしても諦めることのできない、その人そのものの形が隠れている」と言います。
そして、穂村さんのまわりにいる人たちは自然と、その人そのものの形があらわになった言葉を口にする、一体どうしてそういうことが起きるのか? そんなふうに不思議に感じていたそうです。
穂村さんは「紫原さんの回答には、お悩み相談の枠からはみ出す言語的な過剰さがある。けれども、それはどこか必然のように感じました」と言います。なぜなら相談や悩みの多くは、社会の構造と各人の個別性のズレの問題であり、「大人らしい大人への擬態」を要請する社会の圧力の最前線には言語があるから。そして、紫原さんの回答のベースにあるもののひとつは「不確定要素を含んだ賭けの推奨と応援」だろうと。
人間にとって、悩みとは何なのでしょう。
悩みを相談されたとき。誰かに打ち明けたとき。言葉をやり取りすることで、その人にとっての悩みは、世界は、どんなふうに変わっていくのでしょう。
「お悩みとは、その人がいつもなら厳重に鍵をかけた金庫の中にしまっている宝物のようにも思えてきます」
切実だからこそ面白い、お二人のお悩みにまつわるお話会。
きっと拾い集めて取っておきたくなる言葉、心と頭がほぐされる言葉がたくさん飛び交います。ぜひ遊びにきてください。
https://peatix.com/event/3440087
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